「……轍、落ち着けよ」
それとは対称に、悠真は辛そうに顔を歪めながらも、冷静だった。
「はぁ!?悠真がそんな状況で、落ち着けるわけがねぇだろ!大体、こんな奴がいるから、お前が……」
「シオミは……自分の意思でやったんじゃないんだ!…………全部、違うんだよ」
「……」
三人の視線が悠真に集まる。
シオミさんは、どうして悠真を襲ったの?自分の意志じゃない?それって……
「初めて会いに行ったとき、言ってたんだよ。……このゲームの主催者も、そいつじゃない」
「じゃあ、一体誰が……」
「……それは」
そして悠真の口から語られたのは、
私達が卒業式を迎えた今日から、約数年前のとある事件のことだった。



