爆発まで残り5分となりました


「お願い!教えて……っ!!ちゃんと、シオミさんの声、聞くよ……私たちは騙したりしないっ!!」




私がどれだけ叫んでも、その手が緩むことはなく。




悠真の圧迫された首から上が、少しずつ赤くなり、熱を持っていく。




冷たい汗が背中を這うようにして、流れる。



どうしよう……どうすれば。私には何も出来ないの?……悠真を、助けられないの?







「ごめ……皆……そろ、そろ。や、ばい……」




その言葉を聞いて相当焦ったのか、轍がシオミさんを後ろから掴んで「うおああぁ」という変な声をあげながら、床に叩きつける。




「ぐ……はっ!」



シオミさんはそのまま床に倒れて、しばらく床の上で悶えていた。




やっと解放された悠真は、激しく咳き込んで壁にもたれると、制服の胸の辺りをぐっと掴んだ。