爆発まで残り5分となりました



『……そう、だよ』



『アッハッハハハハハ!!!夏代はもう、おばさんの子よ!!ハハッ!アッハッハハハハハッ!!!』






言えば良かった────私は、

おばさんの子なんかじゃない、って。








「シオミさん」




私は一歩前に出ると、シオミさんに向かって、下手くそな苦笑いを向けた。




今にも涙が溢れそうな、

不器用な笑顔を、向けて─────






「……皆、シオミさんを疑ってないよ。辛かったなら言って。苦しいなら話して。私達も……皆、味方だよ」



「……み、かた?」




いつか、私が幼いとき、誰かにそう言ってもらえていたなら。