それに気付いたのか、悠真はすぐに背中を擦ってくれた。
あちこちに散らばっていた肉の塊が、全て血の糸を引いていて気持ち悪い。
濃い血の臭いが、辺りを漂泊している。
「廊下まで歩けるか?」
私は無言で頷いた。
「こっち側通れよ」
わざわざ私を外側にして、悠真は手を引いてくれた。
こういう時、私は迷惑でしかなくなるから、どうしても申し訳ない気持ちは消えなかったけど。
そこで、何とか職員室前の廊下に出た私と悠真が見たものは。
「───遅いねアンタ達……もう二十分は経ってるんだけど?」
「まあ、そうカリカリするなよ、霧雨(きりさめ)。これが俺らのメンバーなんだぜ?」
彼らの腕には、青色のハチマキが巻かれていた。
あちこちに散らばっていた肉の塊が、全て血の糸を引いていて気持ち悪い。
濃い血の臭いが、辺りを漂泊している。
「廊下まで歩けるか?」
私は無言で頷いた。
「こっち側通れよ」
わざわざ私を外側にして、悠真は手を引いてくれた。
こういう時、私は迷惑でしかなくなるから、どうしても申し訳ない気持ちは消えなかったけど。
そこで、何とか職員室前の廊下に出た私と悠真が見たものは。
「───遅いねアンタ達……もう二十分は経ってるんだけど?」
「まあ、そうカリカリするなよ、霧雨(きりさめ)。これが俺らのメンバーなんだぜ?」
彼らの腕には、青色のハチマキが巻かれていた。



