爆発まで残り5分となりました

それに気付いたのか、悠真はすぐに背中を擦ってくれた。



あちこちに散らばっていた肉の塊が、全て血の糸を引いていて気持ち悪い。



濃い血の臭いが、辺りを漂泊している。




「廊下まで歩けるか?」



私は無言で頷いた。



「こっち側通れよ」



わざわざ私を外側にして、悠真は手を引いてくれた。




こういう時、私は迷惑でしかなくなるから、どうしても申し訳ない気持ちは消えなかったけど。




そこで、何とか職員室前の廊下に出た私と悠真が見たものは。




「───遅いねアンタ達……もう二十分は経ってるんだけど?」



「まあ、そうカリカリするなよ、霧雨(きりさめ)。これが俺らのメンバーなんだぜ?」




彼らの腕には、青色のハチマキが巻かれていた。