二階を確認すると、そこにはもう誰もいない。
……きっと、一階に行ったんだ。
続けて階段を下りていると、クラス側の廊下の方から、声が聞こえてきた。
「……この人殺し!お前なんか早く死ねばいいのに!!」
その声に、何ともいえない不吉な予感を感じたのは、私だけだろうか。
私は急いで階段を下りて、すぐに廊下に出る。そして、そこには……
「そうだそうだ!死にたくなかったら、早く最後に残る教室を教えろ!」
「ここまで手間かけさせやがって、おとなしく捕まれよ!」
爆弾を持っているのにも関わらず、男子生徒達の複数の手に押さえられて、身動きがとれなくなっている、シオミさんがいた。



