爆発まで残り5分となりました


もしかして……本当に、そうなの?






「待って!行かないで……っ!」





私の小さな声だけが寂しく、彼女の背中を追っていた。



知らせなきゃ……悠真達に──




私は思いっきり息を吸うと、空気を吐き出すように、大声で叫んだ。




「皆ぁーーっ!!シオミさんが、下の階に向かってるよーーーっ!!!」




喉が痛くてヒリヒリする。




壁に手をついて、足を真っ直ぐに立てて、制服をただした。



私も、行かなくちゃ。皆の所に。






真っ先に階段に向かうと、私は勢いよく階段を駆け下りる。



ズンズンと脳が揺れて、スカートの裾は空気に触れて踊っていた。