爆発まで残り5分となりました



処分って……



考えるだけで気分が悪くなる。




こんなこと、聞くんじゃなかった。皆を処分したなんて……聞きたくなかった。





頭の中でエコーする軽々しい口調に、苛立ちと悲しみが込み上げてきた。






その場にペタリと座り込むと、私はそこから、しばらく動けなかった。




人の死って、そんなに軽いものじゃ……ないはずだよね……なのに、どうして……。










シタ。シタ、シタ……







どこからかそんな音が聞こえて、私は閉じていた目を開いた。




……誰かいるの?