そして耳元に持ってくると、「はい……もしもし」と小さく言った。
『お待たせいたしました。佐山夏仍さん、ご質問をどうぞ』
どうして私がかけたって知ってるの?
もしかして……かけようとしていた私に反応して、電話が鳴り始めたの?
私は深く深呼吸をすると、ゆっくりとした口調で、尋ねた。
「これまでの通常のゲームで、死んじゃった皆は……どこにいるんですか?」
『処分しました。邪魔な物は、このゲームには必要ではありません。
それでは、次の質問を───』
ガチャ。
気付いたら受話器を元に戻していて、心臓はいつ止まるかも分からないぐらい、圧迫されているようだった。



