爆発まで残り5分となりました








リリリリリ、リリリリリ、


リリリリリリリリリ







勝手に、目の前の電話が鳴り出した。






「ひゃっ!」



あまりに突然だったので、驚いてその場に尻餅をつく。





え?……勝手に……!?



誰がかけてるの?



立ち上がって、私は鳴り止まない電話を見ていた。



早く取れ、と言われているような気がして、私はゆっくりと手を伸ばす。



心臓がバクバクと鳴るなか、自分の手が、受話器に触れる。