「早く、悠真たちと合流しよう!二階にはいないって、言わなきゃ」
「うん、行こう」
私達は、それからすぐに階段を下りて、一階の一年生のクラス前に向かった。
すでに下には悠真達がいて、その表情は、焦りと困惑からか険しくなっていた。
もしかして、もう……悠真達も気づいているのだろうか。
「いなかった。残ってるのは一階だけど、もう調べ終えたみたいだな。他のやつに聞いたけどさ、一階にも、誰もいなかったみたいだぞ」
そうか、だから声も足音も聞こえないんだ。でも、じゃあ……──
静まり返った廊下に、朱美の小さな声だけが取り残された。
「校舎には……いないってこと?」
敷地内だから、外にいる可能性だって否定できない。



