私が振り返ってすぐ、柚希は抱きついてきた。こんな時に……会えるなんて。
「やっぱり……夏仍だっ!ずっと、会いたかったよぉーっ……!」
私も……ずっと会いたかった。
「こんな所で偶然会うなんて……思わなかった……っ、本当に、うれしい……」
柚希の背中に手をまわすと、柚希の温もりが、ちゃんと……この手に伝わってくる。
本当に……柚希だ。
じゃあ、柚希のチームの人達は、私のクラスメイトって事になるんだよね?
そう考えていた矢先に、一人の男の子がひょっこりと顔を出した。
「あれ?佐山じゃん!おひさー」
「え!や、山橋くん!?」
久しぶりの再開、かと思いきや……何故か山橋くんまで……!



