シオミさんを、捕まえる?
メンバーなのに……どうしてこんなことに。それより、これは一体……。
「とにかく、早く探さないと、何か仕掛けてくるかもしれないな。シオミを見つけて捕まえたら、良いだけなんだろ?」
「そ、それはそうだけど……」
何だか胸騒ぎがする。
この後に、何かが起きそうな……気がする。
あの時感じた違和感と似ている。というより、全く同じ感覚だ。
それを言えないまま、悠真はどんどん話を進めていく。
「だったら簡単じゃねぇか。二階のトイレで引きこもってるんだから、無理矢理でもドアを開けて連れ出すぞ」
「え、そんな……」
朱美も、私を見てうんと頷いた。



