爆発まで残り5分となりました




「……夏仍!だ、大丈夫!?」





朱美の顔が視界に映る。まだ、少しだけ頭が痛いし、ぼおっとするけど。




怪我はないし、どうやら無事だったようだ。






「だ、大丈夫……。でも、グラウンドって……あ!もしかして出られたの!?」





私がそう言うと、朱美は途端に表情を曇らせて、黙り込んでしまった。






「バーカ、んなわけねぇだろ」




後ろから声が聞こえて振り返ると、そこには轍と悠真が立っていた。




轍は私を見ると、首を横に振った。





「どうやら眠らされて、ここに連れてこられたみたいなんだ」