爆発まで残り5分となりました



「分かんないけど……胸騒ぎがする。嘘、じゃない……本当に……」



「……そっか」




ゴオオオォ、と、風の唸る音と共に、ガタガタと窓が揺れる。




ぐっと、力を入れた手で膝を抱えると、体は石のように堅くなる。





悠真はそんな私の背中を、何も言わずに、ずっと擦っていてくれた。




固く結ばれていた紐がほどけていくように、体の力は次第に抜けていく。





スカートから少し、目を逸らすと。



隣にいた悠真はいつになく真剣で、でも、とても優しい顔をして、前を見ていた。






───ありがとう……悠真。





でも、本当に私は、

悠真に助けられて……ばっかりだ。