爆発まで残り5分となりました



「あいつらが教室入るかもしれねぇし……俺らは外に出るか」



「うん……」



聞こえたかも分からないような小さな声で言うと、私は立ち上がって、ドアの方に向かった。










廊下に出ると、血で型のついた足跡がいくつかあった。



私は相談室のドアの隣に座って、悠真はその隣に胡座をかいて座る。






「……寒いか?」



「ううん、大丈夫……」




さっきのこともあってか、ぎこちない会話が続く。悠真は必死に、話題を探しているけれど。





──寒くないんだよ。


寒くはないのに……