爆発まで残り5分となりました

悠真の腕をぐっと引っ張って、立とうとしていたところを無理矢理座らせる朱美。



そして、意味が分からず混乱している悠真に、轍がすかさず耳打ちをした。





「───はぁ!?お、お前ら何言ってんだよ!!第一、俺らはそんなんじゃなくて!」




何を言われたのかは分からなかったけど、悠真が急に顔を真っ赤にして叫んだ。


シッシッと二人を払うと、悠真は嫌そうな目をして睨む。





「てことで、私達が行ってきまーす」



「じゃ、霧雨。一緒に行こ」



「うん!」




今回は二人が行ってくれる?……みたい。


嬉しそうに轍の後をついていく朱美を見て、私も自然と笑顔になった。






残された私と悠真。



しばらく沈黙が続いてから、悠真が「はぁぁ」と重いため息をつく。