朱美が呟いた言葉が、何度も頭のなかでエコーされる。 無事……無事?助け、られた? 「良かった。まさか……あれで信じてくれるなんて思わなかった」 悠真がはぁっと息を吐いて、安堵の表情を浮かべる。 「説得したのかな?他の誰かが」 朱美が嬉しそうに、口角を上げた。 「よし!この調子で、二年一組も知らせに行かないとな!」 轍はやる気満々で、鼻息を荒くしている。 「じゃあ、早速行くか!暇だし、また俺と夏仍が行って……」 悠真がそこまでいいかけた、その時だった。 「ストーーーーップ!!!」