爆発まで残り5分となりました


冷たい地面に横たわっている、一つの人影。もしかして……生徒?




「大、丈夫?……あの……」




そう、声をかけた時だった。



その影は大きく動いて、何事もなかったように、立ち上がる。



予想以上に大きいその背中に驚いて、私は声を出すことができなかった。




それは、あの───




「……ま、さか」




刹那、降り下ろされた手によって、私の首は簡単に掴まれてしまった。




ぐっと力のこもった手により、首の根本を締め付けられる。



それもそうだ。相手は、──先生。




首から上が異常に熱くなって、心臓は激しく脈を打つ。



息が……でき、ない。