爆発まで残り5分となりました



そのままの勢いで、私は向きを変えて走り出した。時刻はいつの間にか、五時を過ぎていた。



恥ずかしくて、顔もあわせられない!





そのままドアに一直線。


ぶつかる手前ですぐに開いて、理科室を飛び出した。




「は!?ちょっ!夏仍っ!?どこ行くんだよ!!」



「お願いっ!こ、来ないでっ、お手洗いだから!!」




声が裏返ったけど、それどころじゃない。



息が苦しくて、床を転げ回ってしまうぐらい恥ずかしくて、嬉しくて……辛くて。




悠真が、そんなこと考えるはずない……きっと。さっきのは何かの、間違い?




廊下を走って、階段を下りて、皆の事を無視して走っているうちに、私は等々、生徒玄関の所にまで来てしまった。



三人の姿はなく、追いかけてきているはずの足音も、聞こえない。