悠真が言ったので、私も息を呑んだ。
けど、
「もし本当に爆発するなら……体育館だけだと思う。一つの教室ずつだから……」
そう言って腕を引こうとすると、戸惑ったようすで悠真が言う。
「おい、ちょっと待て……。一つの教室って……武道館は教室じゃねぇぞ!」
今はそんなこと言ってる暇はないのに!
「とにかく行こう。もう時間がないよ!ここにいたら確実に巻き込まれる。駄目でもギャラリーを抜けて、廊下まででよう」
悠真は頷くと、私の腕をつかんで走り出した。
私よりもずっと速い。足がもつれそうになるけど、必死に走る。
左腕をぐいぐい引っ張られながらたどり着いたのは、武道館の前。
悠真がドアノブを捻ると、それは簡単に開いた。そこには───
「あ、あれって……」
けど、
「もし本当に爆発するなら……体育館だけだと思う。一つの教室ずつだから……」
そう言って腕を引こうとすると、戸惑ったようすで悠真が言う。
「おい、ちょっと待て……。一つの教室って……武道館は教室じゃねぇぞ!」
今はそんなこと言ってる暇はないのに!
「とにかく行こう。もう時間がないよ!ここにいたら確実に巻き込まれる。駄目でもギャラリーを抜けて、廊下まででよう」
悠真は頷くと、私の腕をつかんで走り出した。
私よりもずっと速い。足がもつれそうになるけど、必死に走る。
左腕をぐいぐい引っ張られながらたどり着いたのは、武道館の前。
悠真がドアノブを捻ると、それは簡単に開いた。そこには───
「あ、あれって……」



