「んじゃ、お前ら付き合うんだな」
轍の言葉にハッとして振り返ると、後ろで朱美が笑っていた。
「こ、これは違うからなっ……!」
悠真が照れて、顔を真っ赤にした。
「半分告白みたいなものじゃない。せっかくだし、付き合っちゃえば?」
朱美が畳み掛けるように言う。
「えぇええぇえ!?」
半分告白って……!言われて初めて、自分がしていたことの恥ずかしさに気づいた。
何してるのよ私は!、と心のなかで怒鳴りまくった。顔が熱い。鼓動も速い。
「……どうしよ……そんな、わ……たし」
パニックになって、何故か涙も出そうになってきた。
「夏仍?ちょっ、大丈夫か!?」



