爆発まで残り5分となりました


ぎゅっと───でも、優しく包み込むように、お母さんは私を抱きしめる。きっと、これが、最後でも……





「夏仍……夏仍は、お母さんの子よ。


───離れていても、これからも、ずっと……大好きだから」




「ひっ……ぐ、……っ、うああぁっ」



嗚咽でかき消されるお母さんの声。
お母さんも、私の肩の上で、泣いていた。




「信じてくれたのに……期待に答えてあげられなくて、ごめんね……」




二人の仲を壊したのも、


お母さんが病気になったのも、


幸せを壊したのも、




「私もぉ……っ、ごめん、ごめんなさいっ……!産まれてきて……ごめんなさい……っ。あんなこと言って……ごめんなさぁ……ぁぃぃっ……」




嘘をついてお母さんを苦しめたのも、


産まれてきちゃいけなかったのも、


何も分からなくて、泣き虫なのも……