爆発まで残り5分となりました


その拍子に肩を強く打ち、激痛が走る。誰が押したのかは……すぐに分かった。




「夏仍!大丈夫か!?」



悠真がすぐさま駆け寄って来る。




「う、うん……大丈夫」




肩を押さえながら立ち上がると、またカウントダウンが告げられる。








『爆発まで、残り三分』







「ったく!何でこんなに渋滞になってんだよ。焦りすぎだろ」




悠真と私は列から離れたところにぽつんと立っていた。その時、ふと目についたのは……。




「あ、あれ!ステージの隣のドアからなら武道館に行けるよ」



「爆発に巻き込まれるなんてことはないよな……?」