爆発まで残り5分となりました


「でも、夏仍がちゃんと言ってくれたから。ママも夏仍に言われてグサッときたのか、和室に閉じこもったまま、動かなくなっちゃったのよ!」




布団をぎゅっと握りしめて、体の震えを一点に集中させる。



おばさんは笑っていた。



ざまあみろ、とでも言いそうで、お母さんを嘲笑うような口調で言ってから。




違う……そんな、はずない。


お母さんがそんなこと……なんで。






「そりゃあ、もちろんよね!もちろん、夏仍は私の味方だもんね!あんなクズの子じゃなくて、おばさんの子なんだよね!」




肩をガシッと強く掴まれて、私は「ひっ」と小さい悲鳴を出した。



嫌だ……よ。嫌だ嫌だ嫌だ。



心のなかで何度連呼しても、唇は震えて、言葉は出てこない。




私は恐怖のあまり、笑って、
───答えしまった。