爆発まで残り5分となりました




「あの馬鹿ママはね、もとから頭がおかしい。びょうきになる前から、ずーっとそう。料理もまともにできないし、その上家事も全くしない。



ほんっと、情けないよ」



馬鹿ママって……何言って。




「昨日の夜、馬鹿ママとね、夏仍のことについて、ちゃんと話し合ったの」



「私のこと?」



「そう。誰が育てていくのが一番いいのかって、決めたんだけどね。あの馬鹿ママに聞いたら、こう答えたのよ。




『育てたくない。あんな子はいらない』」






血液が凍りついたように、体全体が瞬時に冷たくなった。




「いらない」




お母さんは、本当に……そう言ったの?



そう言っていた時のおばさんの笑顔は、どこかが、怖かった。