「お母さん……もう、ダメなんだって」 その乾いた笑みに、思わず言葉を失ってしまう。私の目からも、 ポロリ、と涙が溢れた。 「何が……ダメなの?」 涙声で聞く。 お母さんは、左手に握っていた方の紐のはしを右手に移し、くしゃくしゃに丸めて、笑った。 そして、答える。 「お母さん……死にたくなっちゃったの」