「だから、夏仍はいけないんだよー」 隣で柚希が、私の頭をぽんぽんと叩きながら言った。 学校の帰り道。 私と柚希は、別れる少し前の道で、そんな話をしていた。 え?一体、何がいけないの? 「へぇ?」 「優しすぎるのっ。だから、たまには自分の意見も言わなきゃぁ」 だって、お母さんは優しい子が大好きって言ってたよ?それじゃダメなの? 私がなにも言わない方が、みんなは笑っていられるのに。 「とりあえず、夏仍は努力しなきゃね」 「ええぇ?」 うー……努力かぁ。