そして目に飛び込んできたのは、
「や、山田先、生?」
担任の先生。
……でも、私たちが山田先生に助けを求めることはなく。
教壇の前に立ったその先生のお腹に巻かれていたのは、大量の機械。
赤や緑のコードが目立っていた。
『爆発まで、五分前』
「山田先生、何馬鹿な格好してんだよ」
「あれって何の機械?本当に爆発するの?どうせオモチャでしょ?」
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、
変な汗が流れて、私は席を離れる。そのまま一直線にドアめがけて走りだした。
するとその途端、さっきまで放送を馬鹿にしていた生徒が呟いた。



