心の底から沸き上がってくる、安心感。
緊張がとけたのか、ふぅっとため息が出た。……でも、本当に、そうなのかな。
ほんの少しだけど、……やっぱり気になる。
ふと、顔をあげると。そこには、いつの間にか心配そうに私を見つめるお父さんの顔があった。
「……夏仍?こんなところでどうした?」
いつからいたの、と聞こうとしたけど、私の口からは、いっこうにその言葉が出なかった。
ちがう……なにかが、ちがう。
心のなかで、何かが引っ掛かっている。あれが現実だとは、思いたくないのに。
「え?……ううん!お母さんが、お父さんを起こしてきなさいって言うから」
「そうか、それはありがとう」
そう言って、頭を撫でられる。
「えへへ……」



