───── チュンチュン、と雀が鳴く。 木々が揺れ、そよ風が窓を優しく叩き、カーテンの隙間から、一筋の光が部屋に差し込む。 「夏仍ー、朝ごはんできたわよ」 いつも通りのお母さんの声。 やっぱり夢?……夢、だったのかな? 「うんっ!……今いく」 私はクローゼットの中から、小さいパーカーを取り出して羽織ると、すぐさま一階に向かった。 ドアの前。 聞こえてくるのは、何かを切るトントンという音と、水の流れる音。 ……やっぱり、聞こえない。