爆発まで残り5分となりました



バラバラと、何かが崩れていく。



ずっと変わらないでよ。

変わらないでよ……。




今までが夢だったなんて、そんなに悲しいこと───言わせないで。




「う、ぁあぁぁ……」



誰にも聞こえないように、口を手で覆って、泣いた。泣かなきゃ、仕方なかった。



大切なものは、無くなったんだから。





ドンッ、と、肩が和室のドアに当たる。





「ん?誰かいるのか?」



お父さんの暗く深く、沈んだような声が、私の耳に突き刺さった。



駄目……来ないで、来ないで!



私はさっと立ち上がり、階段のかげに隠れる。……そして、お父さんが来て、



私がいないことを確認して、言った。