ペシィッ!!
何かを叩(はた)いたような音と共に、短い悲鳴が聞こえる。
思わず、伸ばしていた手を引っ込めて、ドアの隣の壁に背をあわせた。
「お前のびょうきのせいで、俺は何でこんなにも働かなきゃならないんだ!!」
「……っ!私は……」
───おとうさん?
「あぁ、もう!本当にうんざりだよ!夏仍にも会えないし、すとれすが溜まってるんだよ!」
「私だって頑張ってるの!家事を何から何まで頑張って、夏仍をひっしで育ててきたっていうのに!」
───おかあさん?
びょうき?……すとれす?
ひっし……って、何?



