──── 「あれ?分かれ、道?」 目の前には、二手に分かれる道。 見たところ、私はどちらかに進まなければならないようだ。 白い世界。枝分かれする黒い道。 ふと、真っ白な空から目を下ろすと、二つの道の前には、人が二人、立っていた。 「ほら。おいで、夏仍」 左側には、お母さんが立っている。 「一緒に遊ぼう。夏仍」 右側には、お父さんが立っている。 二人の手は、だんだん私の方に、伸びてくる。両方の手を、取っていいのかな? 「どっちかじゃないと、だめ?」 私が聞くと、二人は笑顔で頷いた。