デブった猫を二、三匹入れたみたいに、すっごく重かったなぁ……。
「それで?柚希ちゃんとは同じ組だったの?」
お父さんが、肉じゃがを口に運びながら言う。私もごはんを口に詰め込んだ。
「うん、ほうなの!一年二組で、一緒になったんだよ!」
「そっかぁ」と、お父さんも嬉しそうだった。そうだなぁ。お父さんもおんなじ組だったらなぁ。
「こーら、夏仍。ごはんを食べてるときは、お口はチャックでしょ?」
「ふぁーい」
口にチャックをつけられると、途端に言葉が出なくなった。
と、いうより、もう話すことがなくなっちゃった……というか。
「母さん、ごはんおかわりしていい?」
お父さんがお茶碗を持って、ごはんをよそいに行く。



