爆発まで残り5分となりました



一体誰が?それも、こんな時間に?



『皆さ……ようご……ざ……す。新し……日が始ま……した』




生徒会長の声のはずなのに、違う声に聞こえる。他の人……他の、誰?



不気味な放送に、その場にいた皆が戸惑いを覚えた。



そして、徐々に恐怖に変わっていく。




『ザザッ…………あ、たらしい……ザザザザ……一日……が……始ま……ザザザ……し……』




小さい声、耳に障る雑音。



恐怖に耐えられなかったのか、一人の女子生徒が悲鳴をあげて椅子から飛び退いた。



隣にいる男子は、ポカンとしたまま動かないし、ガチガチと歯の根を震わせている女の子もいた。




ザザザ……ザザッザザッ。


──ザザッ。





……しばらく雑音が流れると、次ははっきりとした声が聞こえるようになった。