爆発まで残り5分となりました



そのまま、光に向かって、体が吸い込まれていく。





ふっと目を閉じると、体の奥底から、自分の体温が戻ってくる感覚。




そして、何か温かいものにくるまれているような、心地よさ。











うっすらと目を開くと、そこには眩しいほどに明るい、世界。




「……うっ、ああぁ……ぁあ!!」



隣でただひたすらに泣きじゃくっているのは、誰なんだろう。



肩までのびた髪の毛、黒いシミがいくつもついた、紺色のスカート。




その女の子の隣にも、泣いている男の子が一人。そして。


朱美と、轍と……悠真。



「…………っぐ、……あ……ぁ……」