爆発まで残り5分となりました


「そりゃあ」と言って一旦切ると、朱美は微笑して答えた。




「友達いないんだもん。こんなこと……聞ける人もいなかったし」



「ご、ごめん……」



「ふっ、謝らないでよ。もう何とも思ってないし」



笑いかけるように朱美は言う。じゃあ、私も聞いてみよう。



「じゃあ、逆に。朱美はどうなの?」



しばらく沈黙が流れたかと思うと、朱美が顔を真っ赤にして答えた。



「………………いる、けど」



机を挟んで、目の前にいるとは思えないほど、朱美の声は小さかった。





……ん?



「い、いる?」


「な、何度も言わせないでよっ……」



え!?朱美って……好きな人いるのっ!?