「轍……よく飽きないよね」



朱美に言われて一度へこんだけど、それでも轍は、チョークを握る。



「生き残るためなんだぞ。飽きるもなにも、むしろやる気がわいてくるぜ?」



「よっ!轍のやる気に一票ー!」



悠真の拍手が、寂しく理科室に響き渡った。





「ていうか、さっきから爆発するの、クラスばっかりだよね……何だか不気味」



朱美が頬杖をついて、小さく呟いた。




「それもそうだけどさ。あの矢印も気になるし……あと、そのヒントカードも……まだ内容は確認してないし」




あの後、すぐにヒントカードを見たいとは誰も思わなかったようで、「また今度」ということになった。


白い紙切れ一枚に、一体どんなことが書かれているんだろう。




「それじゃあ、一旦状況を整理するぜ」



そう言って、轍が黒板に爆発したクラスの名前を書いていく。