しばらく沈黙が流れた後で、柚希の表情が変わった。
「でもさ。今日で二人ともお別れだからね……やっぱり、ちょっと寂しいかな」
「うん、そうだよね……」
これといって仲が良い人はいないから、柚希がいなくなると不安だ。
空気が重くなる。
「んだよ!卒業式の朝っぱらからこんなにムード暗くするなよ」
「ゆ、悠真だって。離れるのは寂しいくせに。夏仍だって、悠真だけじゃ頼りないと思ってるよ」
柚希は呆れたように、でも寂しそうに呟く。
頼りないと言われた悠真が、「何だよ」と私を見て口を尖らせた。
でも……そうかも。柚希がいなくなったら、頭がちょっと抜けてる悠真は頼りないかもしれない。
「じゃあ……夏仍は俺がいるより、小南がいた方がいいってことか?」
「それはそうでしょ。悠真は男子、私は女子だよ?しかも、男子がいた方がいいって気持ち悪いし」
「でもさ。今日で二人ともお別れだからね……やっぱり、ちょっと寂しいかな」
「うん、そうだよね……」
これといって仲が良い人はいないから、柚希がいなくなると不安だ。
空気が重くなる。
「んだよ!卒業式の朝っぱらからこんなにムード暗くするなよ」
「ゆ、悠真だって。離れるのは寂しいくせに。夏仍だって、悠真だけじゃ頼りないと思ってるよ」
柚希は呆れたように、でも寂しそうに呟く。
頼りないと言われた悠真が、「何だよ」と私を見て口を尖らせた。
でも……そうかも。柚希がいなくなったら、頭がちょっと抜けてる悠真は頼りないかもしれない。
「じゃあ……夏仍は俺がいるより、小南がいた方がいいってことか?」
「それはそうでしょ。悠真は男子、私は女子だよ?しかも、男子がいた方がいいって気持ち悪いし」



