爆発まで残り5分となりました



「…………っと」



すると、突然悠真の体が前のめりになって、倒れそうになる。


あと一歩、というところで轍に支えられた。



「悠真……っ!?」



私が手を出そうとすると、悠真はへへっ、と苦笑いをしてみせる。



「これぐらいヘーキ……走りすぎて、ちょっと疲れただけだって」



……無茶苦茶、だよ。








────




悠真が女子生徒についていくと、そこには、手首を切った女の子が倒れていたらしい。




幸いにも、そのグループが、保健室に留まっていたため、手当て用のセットを取りに行かせ、廊下で処置をしたという。



女の子は、精神的なストレスからか自分を追い込み、自殺を図ろうとした、と……。