爆発まで残り5分となりました


真っ赤に染まった靴下に、黒く日に焼けた細い足。




……本当、に?








「……ただいま」




───悠真は、そう言って付け足すようにくすりと笑った。




私は何も言わず、ただ床に溢れた涙を見ながら、頷いた。




悠真は……いっつも馬鹿。


こんなに、心配……させないでよ。





必死に呼吸をして酸素を口一杯に取り込むと、私は金切り声で呟く。




「分かってたけど……遅いんだもん」


「ははっ……」



悠真は少し笑ってから、「ごめん」と、意地悪っぽく謝った。