爆発まで残り5分となりました


「あ?何がだよ」



私と柚希は、顔を一度合わせてから頷く。


それから、昨日の出来事についてを教室につくまでに話した。





胸元に咲く赤のバラ。



クラス全体に配られたバラつきのピンが、皆の胸元で揺れていた。



一年生と二年生は準備をしているのだろうか。



体育館の窓にはカーテンがかかっていて、中の様子が見えない。




黒板に「卒業おめでとう」の文字。一人一人、その黒板に文字を書いていく。


「いままでサンキュー」、とか。



何故か男子は学級目標とか書いてるし……。




私と柚希と悠真は、教室のすみに固まって今日の話を続けていた。



悠真にも予定帳の確認をしてもらったところ、学活に変えられていたらしい。


黒板の隣のホワイトボードに書かれた時間割りは、確かに「卒業式」で埋められているのに。