「……すんません!マジで忘れてました」



悠真が朱美に謝りながら、隣で必死に走っている。


あて先もないのに、ただひたすら、走って……って、どこに向かってるの!?




「あ、朱美っ!そろそろ特別教室も爆発しそうだし……クラスにしたら?」



階段を下りながら呟く。


ていうか、急ぎすぎて今が何階なのかも分からない……。




「いや、佐山。かえって危険じゃね?だって、今のところ、爆発してんのクラスばっかじゃん!」



轍が言っていることにも頭が回らない。あれ?そういえば、放送流れたっけ?



「あれ?そういえば、放送は?」



「いや、それより今は、早く中にはいる教室を決めた方が……」



「何か腹減ってきた……」



あぁ、……もう、


意見がごちゃごちゃで決まらないよ!!