白いカッターシャツに制服のズボン。
明らかに寒そうな格好をしてるけど……悠真は手のひらで顔を扇ぐようにして、笑う。
「寒いっていうか暑い。ほら、俺、余分にジャージを中に着てるから」
「そっ、か……ありがとう」
「さっきは悪かった。なんつーか……空気壊して」
悠真が頭を掻いて、そっぽを向いた。
やっぱり……いつもの悠真だ。さっきは、私が悪かったんだから。
「ううん。言いたくないことを言えだなんて、私も酷いよ。ごめん」
私が机を見ると、そこには朱美と轍が、気持ち良さそうに寝ている。
悠真は「はぁ」とため息をつくと、二人に聞こえないように、小さく言った。
「お前、そうやってすぐ謝るだろ?癖になるからやめろよ」
「う…………だって」
頭をポンポンと撫でられ、私は恥ずかしくなって膝に顔を埋めた。



