爆発まで残り5分となりました


白いカッターシャツに制服のズボン。



明らかに寒そうな格好をしてるけど……悠真は手のひらで顔を扇ぐようにして、笑う。




「寒いっていうか暑い。ほら、俺、余分にジャージを中に着てるから」



「そっ、か……ありがとう」



「さっきは悪かった。なんつーか……空気壊して」



悠真が頭を掻いて、そっぽを向いた。


やっぱり……いつもの悠真だ。さっきは、私が悪かったんだから。




「ううん。言いたくないことを言えだなんて、私も酷いよ。ごめん」



私が机を見ると、そこには朱美と轍が、気持ち良さそうに寝ている。



悠真は「はぁ」とため息をつくと、二人に聞こえないように、小さく言った。




「お前、そうやってすぐ謝るだろ?癖になるからやめろよ」


「う…………だって」



頭をポンポンと撫でられ、私は恥ずかしくなって膝に顔を埋めた。