悠真が寂しそうに青空を見上げる。最後なんだから、こんな話したくないなぁ……。
「卒業したら、柚希とは離れちゃうけど……私達は一緒だからね」
悠真とは志望校が同じだった。二人で合格したので、高校は一緒になる。
まあ、嬉しいって言えば嬉しいかな?
まだ誰もいないよりはいいかと、悠真がいるから少しホッとしている。
柚希は私とは違う高校。
あまり離れてないから、柚希とはすぐに会える……かな、とは思ってるけど。
「悠真は、やりたいこととかあるの?」
「あー……今はこれといったものはねぇけど。夏仍は?」
そうだなぁ、私も決めてないかも。
自分の進路もちゃんと考えるべきだ、ってことか。うーん……どうしよう。
「私も……かなぁ」



