爆発まで残り5分となりました



ゲームをクリアする以外は、学校から出られないのかな……何をしても。




時刻は二時四分。


私達は、日の当たる席でまったりしていた。本当に、ゲームをしているとは思えないぐらい。



「あーぁ……何か疲れたなぁ。授業より体力使うかも」



悠真は伸びをしてしばらく机に伏せると、ひょっこりと顔をあげてそう呟いた。



いくら何でもそれはないんじゃない……と思いながらも、私も机に伏せた。




「波瀬くんって、確か陸上部だったよね?」



朱美がそう聞いたので、悠真が自慢気に答えた。



「おぅ。座ってばっかりだと体が鈍(なま)ってくるから……どうも調子が狂うんだよな」



「そっか。えっと……悠真は長距離が得意なんだっけ?」



「いや、短距離も長距離も得意だぜ?走る競技は基本好きだからさ」



「肌真っ黒だもんね。走りすぎて」