爆発まで残り5分となりました







ヴー、ヴー、ヴー。




鈍い音を立てて、制服のポケットが微かに動いた。



「何っ!?」



朱美は驚いて、席から離れて飛び退いた。



電話?……こんなにバイブが続いてるってことは、電話なのかな?



ポケットから携帯を取り出すと、三人は私を見て驚いたような目をしていた。



「夏仍……それって、携帯!?」


「さ、佐山……それ、どこで」



二人とも困惑した表情を浮かべている。悠真だけは、私が携帯を持ってきていることを知っていたから、あまり驚いてはいなかったけど。




「ごめん、……また後で話すよ」



「それって小南からか?」



唯一話についてきている悠真が、私を見て早口でそう言った。