爆発まで残り5分となりました


「普通に……いたけど」



悠真は平然と言った風に答える。



「う~ん……いたっけ?」



記憶が曖昧で思い出せない。……キャンプ……悠真はいなかった気がするんだけどなぁ。




「まぁまぁ。いたとかいないとかは後にして、そろそろ作戦会議に移ろうぜ」


「うん……そうだね」



色々雑談を終えて、ようやく本題に。



轍は頭がいいから、この場を取り仕切るのは轍に任せよう。



「規則性は分からないから、まずは次の教室を決めるぞ」



「夏仍パワーを使って透視したら?」



パワーなんてあるわけがないのに……


私がムッとして悠真を見ると、「冗談だよ」と言って悠真は笑った。



「じゃあ、早速だけど。次に教室を選ぶのは……────」



轍がそこまで言いかけた、ときだった。