爆発まで残り5分となりました





「そういえばさ、朱美って、ああいうのは平気なの?」



ああいうの、とは、死体の事。



朱美とよく話すようになる前も、あんまり死体を見て動じていなかったから、気になっていた。




「あ、うん。小さい頃にホラー映画とかよく見てたから……ね。慣れてて」



小さい頃……。



私も昔、お母さんと見たことがあったけど……それが怖すぎて、朝まで寝られなかったことがあった。



それからは、ホラー映画は一生見たくないと思い始めたんだけど。



朱美は……逆に好みなのかな?




「小さい頃って……お前ん家ってどういう家なんだよ。ある意味怖ぇな……」



悠真が身震いをして見せた。




「あ、アタシは別に嫌いでも好きでもなかったけど、お父さんがインドア派で……そういうのが好きだったから。一緒に見てただけ」