爆発まで残り5分となりました



「えッ?あぁ、……そうかな?」



「うんうん、そうだぜ。モテるためのテクニックってやつ?」



何だかまた話がズレてきた。


でも、二人の会話を見ている朱美も、クスクスと笑っている。




「はぁ?お、お前なぁ……」



「そういうのは、男子として身に付けとかなきゃ駄目だろー、悠真はこれだからお子ちゃまなんだよ」



「轍……喧嘩売ってんのか?」



「スミマセン、売ってません」




私も自然と笑顔になっていた。



思えば私と悠真以外は、特に関わりのないクラスメイト同士だったのに。


仲良くできるか不安で、……それでも、悠真がいつもカバーしてくれてたから。




「話、戻そっか」


「おうっ」


私が笑うと、悠真も笑ってくれた。